水上バイク(ジェットスキー、マリンジェット)は、夏の海を満喫できる最高のアイテムです。新艇は年々高機能化し、価格も200万円〜300万円を超えるモデルが増えているため、「まずは中古から」と考える方も多いでしょう。
しかし、水上バイクは特殊な環境で使用される乗り物。選び方を間違えると、購入直後に数十万円の修理費がかかることもあります。
この記事では、中古水上バイクを購入するメリット・デメリットに加え、プロも注目する「絶対に確認すべきポイント」を徹底解説します。

この記事はこんな人におすすめ!
- 中古水上バイクの購入を検討している!
- 水上バイクの売却を検討している!
それでは解説していきます。
中古水上バイクを購入するメリット
1.初期費用を大幅に抑えられる
最大のメリットは価格です。同モデルでも中古なら半額以下、型落ちを選べば3分の1程度の予算で手が届きます。浮いた予算で、ライフジャケットやウェットスーツ、牽引するためのヒッチメンバー装着費用などに充てることができます。
2.即納が可能(シーズンに間に合う)
新艇は春先に注文しても、納艇が夏以降になるケースが珍しくありません。中古であれば在庫があるため、船舶検査や名義変更の手続きさえ済めば、すぐに海へ出すことができます。
3.初心者の「練習用」として気兼ねなく乗れる
操縦に慣れないうちは、桟橋への係留や着岸で船体に傷をつけてしまいがちです。中古であれば多少の傷は「練習の証」と割り切りやすく、精神的なハードルが下がります。

中古水上バイクのデメリットと「潜んでいるリスク」
1.前オーナーの「ソルトケア」状況が不明
水上バイクにとって最大の敵は「塩」です。使用後にエンジン内部を真水で洗浄(フラッシング)していたか、防錆剤(ソルトアウェイ等)を使用していたかで、数年後の状態に天と地ほどの差が出ます。外見が綺麗でも、内部が塩害でボロボロという個体も存在します。
2.スーパーチャージャー(SC)の寿命問題
加速性能が高い高性能モデル(SC付き)の場合、一定時間(目安100時間前後)でスーパーチャージャーのオーバーホールが必要です。これを知らずに安価な中古を買うと、購入直後に15〜20万円以上の追加出費が発生するリスクがあります。
3.保証が限定的
新艇のようなメーカー保証はありません。販売店独自の「1ヶ月保証」があれば良い方で、個人売買の場合は「現状渡し(保証なし)」が基本です。

失敗しないための重要チェックリスト
購入前に必ず確認すべきポイントをまとめました。
① エンジンの状態と「アワーメーター」
・アワーメーター: 年間20〜30時間が平均的です。10年落ちで30時間など極端に少ない場合は、長期間放置による固着や劣化のリスクがあります。
・エンジン始動: セルが勢いよく回るか、アイドリングが安定しているかを確認します。
・排気: 白煙が異常に多い場合は、オイル下がりや内部のトラブルが疑われます。
② 船体(ハル)のダメージ
・船底の傷: 砂浜に乗り上げた際の深い傷がないか。FRPの繊維が見えるような傷は浸水の原因になります。
・修理跡: 色が微妙に違う箇所や、パテ埋めの跡がないか。大きな事故歴を隠している可能性があります。
③ インペラーとポンプケース
・水を取り込み推進力を生む「インペラー(プロペラ)」に欠けや曲がりがないか覗き込んで確認してください。また、ポンプケースとの隙間が広すぎると加速が悪くなります。
④ トレーラーの状態(セット購入の場合)
・車検の有無: トレーラーも車検が必要です。
・ハブベアリング: タイヤの付け根が錆びて固着していないか。ここが壊れると走行中にタイヤがロックする大事故に繋がります。
⑤ 書類関係(超重要)
・船舶検査証: 有効期限が切れていないか。
・名義変更: 必要な譲渡証明書が揃っているか。これがないと、自分の名義に変更できず、海に乗って出ることができません。
賢い買い方のコツ:どこで買うべき?
専門店(プロショップ): 整備済みで販売されるため、最も安心です。故障時のアフターフォローも期待できるため、初心者には専門店での購入を強くおすすめします。
個人売買・オークション: 安価ですが、リスクはすべて自己責任です。知識のある同行者がいない場合は、手を出さないのが無難です。

まとめ:予算には「20%の予備費」を
中古水上バイクは、賢く選べば最高の趣味になります。ただし、中古である以上、突然のパーツ交換は付きものです。
購入価格だけでなく、「購入価格の2割程度」はメンテナンスや消耗品交換のための予備費として手元に残しておきましょう。
安全に、そして楽しく。最高のマイジェットを見つけて、青い海へ繰り出しましょう!


