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鉛ジグで反応がない日、潮が緩い時間帯、ベイトが小さくて追い切れない状況——そんな場面で「もう一つの選択肢」を持っているかどうかが釣果を分けます。
鉄ジグは、比重7.9という鉛よりも軽い素材特性によって、フォール速度が遅く「魚に見せる時間」を長く作れるメタルジグです。速く探すだけでは釣れない魚に対し、ゆっくり見せて口を使わせる——この「間」こそが、鉄ジグの本質です。
※「鉄ジグ」はNature Boysの登録商標として扱われる場合があります。本記事では一般名詞として「鉄素材(スチール)ジグ」の文脈で説明します。
この記事では、マリン・釣りブログの運営者として、実釣検証を重ねた経験をもとに、鉄ジグの選び方とおすすめモデルを解説します。
結論:迷ったら「スイムライダー150g」
低活性・小ベイトなら「ウィグルライダー」/ドテラ・二枚潮なら「カレントライダー」
鉄ジグとは?鉛ジグとの決定的な3つの違い
鉄ジグと鉛ジグの最大の違いは「比重」です。この数値の差が、フォール速度・滞空時間・引き抵抗という3つの釣果要素に直結します。
違い①:比重の差が生む「滞空時間」

- 鉄の比重:7.9
- 鉛の比重:11.4
同じ重さ(例:150g)のジグを作った場合、鉄は鉛の約1.4倍の体積が必要になります。体積が大きいほど水の抵抗を受けやすくなるため、フォール速度が遅くなります。
実際に使ってみると、鉛ジグは「スッと消える」ように沈んでいくのに対し、鉄ジグは「ワンテンポゆっくり」落ちていく感覚があります。ジャーク後のホバリング時間も、鉛と比べて明らかに長く、魚に見せる時間が増えたことを実感できました。
違い②:フォール速度が遅い=食わせの間が長い
魚が追い切れない状況では、速く落ちるルアーは見切られてしまいます。特にベイトが小さい日や、活性が低い時間帯では、この差が釣果に直結します。
潮が緩い日に、鉛ジグでは「落ちて終わり」だったレンジで、鉄ジグに変えたらフォール中にコツっとバイトが入った——この経験から、「見せる時間の差で口を使った」と確信しました。
違い③:「速い潮」「低活性」で真価を発揮する物理的根拠
速潮・深場では「素材」よりも「形状」が勝負です。鉄は鉛より体積が大きく水を受けやすいぶん、速い潮では流されやすい側面があります。だからこそ、細身ロングなど”水抜けの良い形状”を選ぶことで底取り精度を補うのが鉄ジグの使い方です。
また、活性が低い魚に対しては、急激なフォールではなく、ゆっくりと漂うような動きが有効です。
鉛ジグでは底が取れなかったが、鉄ジグに替えたら着底が明確になった——そんな経験を重ねるうちに、鉄ジグは「速く探す道具」ではなく「見せて食わせる道具」だと理解できました。
鉄ジグを選ぶべき3つの状況【メリット・デメリット】
鉄ジグは万能ではありません。鉛ジグとの使い分けを理解することで、釣果は確実に伸びます。
メリット①:潮止まり・低活性時の「浮遊感」
ジャーク後のホバリング時間が鉛の体感で明らかに長く感じ、止めとフォールの間で見せやすくなるため、魚が追いきれない状況で口を使わせる「間」を作り出せます。
低活性で追いが弱い日に、しゃくって止めた直後〜フォールに入りかけたタイミングで、コンッと小さく入って持っていかれたことがあります。鉛で同じレンジを通していた時はノーバイトだったので、鉄の「間」がハマった瞬間でした。
メリット②:引き抵抗の軽さ=疲労軽減
鉄ジグは比重が軽く体積が大きくなりやすい一方、細身ロング形状を選ぶと水抜けが良く、結果的に引き抵抗が軽く感じやすいです。一日中ジギングを続ける場合、この差は体力の温存に直結します。
入力パワーは鉛の同じ感覚でしゃくると入力過多になりやすいです、軽めの入力でも十分にアクションするため、「省エネ釣法」として長時間の釣りに向いています。潮が速い・水深がある・手返しが必要という3つが揃った日ほど、この軽さが釣果につながりました。
デメリット:錆びやすさと価格
鉄は酸化鉄(錆び)が発生しやすい素材です。対策を怠ると、フック周りや塗装の端から錆が広がり、見た目だけでなく強度にも影響します。
釣行後に『帰宅してから洗う』で間に合うと思っていたのが失敗でした。翌日開けたらフック周りと塗装の端からうっすら錆が出ていて、そこから一気に広がりました。鉄は「後回し」が一番ダメだと痛感しました。
- 使い終わったら海水を落とす
- 可能なら真水を軽くかける
- タオルで拭く(フック周り優先)
- 通気のある場所で一時保管
- 帰宅後に真水洗い&完全乾燥(ドライヤーまたは陰干し)
価格は鉛の1.5〜2倍程度ですが、塗装の耐久性が高く、メンテナンスさえ徹底すれば投資として納得しやすいです。
【実釣検証】鉄ジグ3モデルを潮・水深別に使い分けた結果

ドテラ流し・バーチカル・早潮の3シーンで実際に使い分けた結果、各モデルには明確に「合う状況」と「合わない状況」がありました。
最も印象的だったヒットシーン

低活性で追いが弱い日に、フォールの「見せる時間」が効いたヒットがありました。しゃくって止めた直後〜フォールに入りかけたタイミングで、コンッと小さく入って持っていかれたのです。鉛で同じレンジを通していた時はノーバイトだったので、鉄の「間」がハマった日でした。
失敗から学んだ「使うべきではない状況」
潮が速いのに扁平寄り(フラッシング強めのモデル)を無理に使った時、水を受けすぎて底取りが遅れ、狙いのレンジが作れませんでした。速潮・深場では素直に細身ロング寄りにした方が、手返しも釣果も安定することを学びました。
タックルバランスの失敗と改善
最初は鉛用の「硬め&強め」の感覚でやって、入力しすぎてジグが暴れてしまいました。今は「入れすぎない」方向に寄せています。ロッドは中弾性寄りで、ラインはPE1.5〜2号あたり、フックは重すぎない強度のものにして、鉄の「漂い」を殺さないセッティングが一番バイトが増えました。
鉄ジグの選び方|3つの基準で絞り込む
鉄ジグ選びで迷わないために、状況・釣法・水深・ターゲットの3つの基準で整理します。
基準①:海域の状況・釣法で「形状」を決める
| 状況・釣法 | 推奨形状 | 理由 |
|---|---|---|
| 早潮・深場 | 細身ロング型 | 水を受け流し、底取りしやすい |
| 緩潮・浅場 | セミショート型 | 水を受けてアクション増幅 |
| ドテラ・二枚潮 | 左右非対称型 | 横引きでもバランス維持 |
基準②:水深で「重量」を決める
鉄ジグは比重が軽いため、鉛ジグよりも重めのラインナップから選ぶ傾向があります。
- 水深60m → 120g〜150g
- 水深80m → 150g〜180g
- 水深100m → 180g〜200g
鉄は鉛より軽い入力で動くため、重すぎると扱いにくくなります。最初は「基準重量」から±30gで調整するのがおすすめです。
基準③:ターゲットで「アクション」を決める
- ブリ・ヒラマサ → スライド重視(センターバランス)
- 根魚・マダイ → フラッシング重視(ローリングフォール)
- 青物全般 → 汎用性の高いセミロング
鉄ジグおすすめ3選(潮・水深別)
実釣検証をもとに、状況別で使い分けられる3モデルを厳選しました。
鉄ジグ比較表
| 商品名 | 重量 | 全長 | 幅 | 形状 | 推奨水深 | 向く状況 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| スイムライダー | 150g | 205mm | 13.5mm | 細身ロング | 60〜100m | 早潮・深場・省エネ |
| ウィグルライダー | 160g | 175mm | 20.5mm | 扁平セミショート | 40〜80m | 低活性・小ベイト |
| カレントライダー | 150g | 195mm | – | 左右非対称 | – | ドテラ・二枚潮 |
①細身ロング型|早潮・深場・省エネ重視
Nature Boys(ネイチャーボーイズ) メタルジグ スイムライダー
底取りのしやすさと疲労軽減を両立したい方に。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 205mm |
| 重量 | 150g |
| 幅 | 13.5mm |
| 素材 | 鉄 |
| 重心 | センター |
| 推奨水深 | 60〜100m |
センターバランス設計で水平姿勢を長く維持し、軽い入力で大きくスライドします。引き抵抗が最も少なく、一日中しゃくり続けても疲れにくい設計です。
潮が速い・水深がある・手返しが必要という3つが揃った日ほど、底が取りやすくてしゃくり続けても疲れにくいため、結果的に「当たる時間まで投げ続けられた」のが大きかったです。
鉛では底が取れなかったが、細身ロングに替えたら着底が明確になった——底取りが安定すると、同じレンジを正確に通せるので、バイトの出方も分かりやすくなりました。
推奨状況: 水深60m以上、潮が速い海域、一日中しゃくり続けたい時
②セミショート型|低活性・フラッシング重視
Nature Boys(ネイチャーボーイズ) メタルジグ ウィグルライダー
ゆっくり見せて口を使わせたい場面で。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 175mm |
| 重量 | 160g |
| 幅 | 20.5mm |
| 素材 | 鉄 |
| 形状 | 扁平セミショート |
| 推奨水深 | 40〜80m |
扁平ボディで強烈なローリングフォールを発生させ、鉛の急降下では追いきれない魚に「ゆっくり見せる」アクションが可能です。
潮が緩くて魚が追ってこない日に、フォールのローリングで「見せて食わせた」時の手応えは忘れられません。ジャークで飛ばすというより、落として見せる釣りに寄せたら反応が出ました。ベイトが小さい日ほど効いた印象です。
推奨状況: 潮が緩い、ベイトが小さい、魚の活性が低い時
③左右非対称型|ドテラ流し・複雑潮流
Nature Boys(ネイチャーボーイズ) メタルジグ カレントライダー
複雑な潮でも姿勢を保ちたい時に。
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 195mm |
| 重量 | 150g |
| 素材 | 鉄 |
| 形状 | 左右非対称 |
| 特性 | 底取り特化 |
| 推奨釣法 | ドテラ流し |
左右非対称形状で水圧を受け流し、横引き(ドテラ流し)でも姿勢が安定します。二枚潮や複雑な潮流下での底取り精度に優れています。
表層だけ流れていて、下が効いている二枚潮で、普通のジグだと姿勢が崩れて「どこ泳いでるか分からない」状態になった時です。非対称形状に替えたらジグが落ち着いて、底取りとレンジ維持が一気にラクになりました。
推奨状況: 二枚潮、横流れが強い海域、底取り重視
鉄ジグ初心者が失敗しないための3つのポイント
鉄ジグは使い方次第で釣果が大きく変わります。初心者が陥りやすい失敗を避けるための3つのポイントを解説します。
①最初の1本は「水深×2倍・セミロング」から
いきなり癖の強いモデルを買うと、状況が合わない日が多く「投げたけどよく分からない」時間が増えてしまいます。
最初から癖が強い形を選んで、状況が合わない日が多かったのが失敗でした。結果的に、鉄ジグの良さを掴むまで遠回りしました。初心者ほど汎用寄りから入った方が早いです。
汎用性のあるセミロング系は、潮・水深が多少ズレても対応しやすく、底取りとアクションの基準が作れます。まず「基準の一本」を作ってから、状況特化型に広げる方が失敗が少なくなります。
②フックは「抵抗を減らす」が鉄則
鉄ジグの浮遊感を殺さないためには、フック選びが重要です。
- 基本は「フロントシングル(またはツイン)」のみ
- リアフックは「抵抗」になりスライドを殺すため、青物狙いでは外すのがセオリー
- ※ウィグルライダーでの根魚狙いなど、フォール主体の場合のみリアを装着
鉄ジグはスライド幅が広いため、リアフックを付けるとリーダーを拾ってエビる(テーリングする)確率が上がります。軽量で強靭なフックを選び、鉄の特性を活かすセッティングを心がけましょう。
③錆び対策は「使用直後が最重要」
鉄ジグの最大の敵は錆びです。対策は「使用直後」にどれだけ手をかけるかで決まります。
『帰宅してから洗う』で間に合うと思っていたのが失敗でした。鉄は濡れたまま放置すると進行が早いので、学んだのは「使用直後が勝負」ということです。
現場では「濡れたまま密閉しない」を徹底しています。使い終わったジグは海水を軽く落として、別の小袋または通気のあるケースに一時避難。帰港したら真水で流して、タオルで水気を取ってからケースに戻します。家に帰ったら必ず完全乾燥(ドライヤーまたは陰干し)までやります。
クーラーに入れっぱなしは厳禁です。乾燥が甘いと結局錆びるので、最後の「完全乾燥」までをセットにしてください。
鉄ジグに合うタックル|ロッド・リール・ライン
鉄ジグの特性を活かすには、タックルバランスの見直しが有効です。
ロッド:低弾性〜中弾性推奨(入力しすぎ防止)
鉛用の硬いロッドでは、鉄の「間」を活かしにくくなります。少ししなやかめのロッドにして「必要な分だけ入れる」ようにすると、フォールや止めの時間が作りやすくなり、食うタイミングが増えました。
硬いロッドで強くしゃくると、ジグが暴れて見切られる感じがあって失敗しました。今は「入れすぎない」方向に寄せることで、バイトが増えて納得しています。
リール:ハイギア不要(巻き抵抗が少ないため)
鉄ジグは引き抵抗が少ないため、ハイギアでなくても十分に手返しができます。巻き取りの安定性を優先する方が、レンジキープやフォール管理がしやすくなります。
ライン:PE1.5〜2号、リーダー6〜8号
鉄ジグは軽い入力で動くため、ラインは太すぎない方が感度とアクションの両立ができます。PE1.5〜2号あたりが、鉄の「漂い」を殺さないバランスになります。
まとめ:鉄ジグは「鉛で反応が出にくい日」を補う道具
鉄ジグの本質は、比重7.9という物理特性が生む「食わせの間」です。
速く探すだけでは釣れない日ほど、魚は速い動きについていけないことが多くあります。そこに合わせて「追いつける速度・見切られにくい間」を作れるのが、鉄ジグの強みです。
鉄ジグを使い始めて、釣りの考え方が「速く探す」だけでなく「見せて食わせる時間を作る」発想に変わりました。反応がない時にただ重さや色を変えるのではなく、フォールの質や止めの間を変えるという引き出しが増えたのが一番大きいです。
価格は鉛の1.5〜2倍程度ですが、塗装の耐久性と釣果で投資として納得しやすいです。最初の1本は「スイムライダー150g」がおすすめです。錆び対策さえ徹底すれば、長く使える武器になりました。
よくある質問(FAQ)
Q1. 鉄ジグと鉛ジグ、どちらを先に買うべきですか?
A. 最初は鉛ジグから始めることをおすすめします。鉛ジグで基本的なジギングの動作や底取りの感覚を掴んでから、鉄ジグを追加する方が使い分けの理解が深まります。
Q2. 鉄ジグは必ず錆びますか?
A. 適切なメンテナンスを行えば、錆びのリスクは大幅に減らせます。使用直後の真水洗いと完全乾燥を徹底すれば、長期間使用できます。
Q3. 鉄ジグは初心者でも使えますか?
A. 使えます。ただし、底取りの感覚や適切なジャーク力など、基本的なジギング技術があると鉄ジグの特性を活かしやすくなります。
Q4. 鉄ジグでも青物は釣れますか?
A. 釣れます。特に低活性時や潮が緩い状況では、鉛ジグよりも有利に働く場面があります。
Q5. フックは付属のものを使っていいですか?
A. 商品によって異なりますが、鉄ジグの浮遊感を活かすためには、軽量で強靭なフックへの交換を検討する価値があります。特にリアフックは、青物狙いでは外すのがセオリーです。
Q6. 鉄ジグは鉛ジグより重いものを選ぶべきですか?
A. 必ずしもそうではありません。同じ水深でも、鉄は鉛より軽い入力で動くため、重すぎると扱いにくくなります。基準重量から±30gで調整するのがおすすめです。
Q7. ドテラ流しとバーチカルで使い分けは必要ですか?
A. 推奨されます。ドテラ流しでは左右非対称型が姿勢を保ちやすく、バーチカルでは細身ロング型やセミショート型が扱いやすくなります。
Q8. 鉄ジグの寿命はどのくらいですか?
A. メンテナンス次第で数年間使用できます。塗装の耐久性が高いため、適切に管理すれば長期間使える投資になります。

