ボートフェンダー選びで「サイズだけ見て失敗」した話
「20ftだし、みんなF-2って言うし」
正直に言うと、私が初めてフェンダーを買ったときの判断基準はこれだけでした。ボートの長さだけを見て、サイズ表で該当するモデルを1〜2本ポチッと購入。係留環境のことなんて、深く考えていませんでした。
結果、どうなったか。
強風の日、フェンダーが”当たってほしい場所”に当たっていなかったんです。波で上下して、フェンダーが浮いたりズレたりして、最終的には船体が桟橋に「コン…」。あの鈍い音と衝撃は、今でも忘れられません。

問題はサイズだけではありませんでした。本数も、位置も、高さ調整も、すべてが甘かった。私が痛感したのは、「サイズ表は入口に過ぎない。現場は環境が9割」ということです。
【結論】この記事で分かること
- 20〜30ftならF-2を基準に、係留環境で”本数と高さ”を決める
- 音・黒い涙が嫌ならカバーは最初から必須
- サイズ表は入口。現場は「桟橋高さ・波・距離」の実測が9割
この記事では、私が身をもって学んだ「後悔しないフェンダー選びの3つの軸」をお伝えします。具体的には:
- 桟橋の高さと乾舷差(どこに当たるかが変わる)
- 強風時の当たり方(フェンダーが逃げる/浮く)
- 本数と配置(“足りない”が一番危ない)
カタログスペックだけでは見えてこない、現場のリアルな選び方を一緒に見ていきましょう。
ボートフェンダーとは?役割と種類を3分で理解
フェンダーの3つの役割
ボートフェンダーは、ただの「クッション」ではありません。係留時の安全を支える、3つの明確な役割を持っています。
1. 衝撃吸収
船体と桟橋、あるいは他船との接触を防ぎます。特に風や波がある日は、この衝撃吸収性能が船体の傷を防ぐ最後の砦になります。
2. 摩擦軽減
横揺れが続くと、船体と桟橋がこすれ続けてダメージが蓄積します。フェンダーはこの摩擦を分散し、船体へのダメージを大幅に軽減します。
3. 係留安定性
適切な距離を保つことで、船が桟橋や隣の船に接近しすぎるのを防ぎます。これにより、係留中の不安が減り、安心して船を離れることができます。
私自身、短時間の着岸で「まあ大丈夫か」とフェンダーを少なめにしたことがあります。横波で船体がギュッと押されて、後で見たら細い擦り傷が入っていました。そのとき初めて、フェンダーは”消耗品”ではなく”保険”だと理解しました。
形状別フェンダーの使い分け
フェンダーには、係留環境に応じた形状の違いがあります。主な3タイプを押さえておきましょう。
ツインアイ型(FシリーズGシリーズ)
桟橋係留の定番です。上下2カ所に穴(アイ)があり、縦吊り・横吊りのどちらにも対応できます。私も基本的にはこの形状を使っています。理由はシンプルで、位置調整が楽だから。桟橋係留なら、結局この形が一番出番が多いです。
ラウンド型(俵型)
ラフティング(他船との並列係留)や、低い桟橋に有効です。転がして使えるため、複数の船が並ぶときの緩衝材として重宝します。ただし普段使いとしては、ツインアイ型のほうが汎用性は高いでしょう。
センターホール型
ロープ1本で貫通固定できるタイプです。強度が高く、初心者でも扱いやすいのが特徴。ただし高さ調整の自由度はやや劣ります。
形状選びに迷ったら、まずはツインアイ型から始めるのが無難です。
「安物」と「一流品」の違い—1年使って分かった3つの差
フェンダー選びで避けて通れないのが、価格の問題です。ホームセンターで売っている激安品と、ポリフォーム社のような世界標準ブランドの製品では、何が違うのか。
私は両方を使った経験があります。最初は安いもので揃えて、後から定番品に買い替えました。その経験から言えるのは、「安物は”とりあえず膨らませば使える”が、細部が惜しい」ということです。
比較軸①:肉厚と素材の均質性
一流品は、指で押したときの反発が均一です。どこを押しても同じ硬さ、同じ弾力。これは成形技術と素材の均質性の証です。
一方、安価なノーブランド品は、部分的に柔らかかったり、継ぎ目付近が薄く感じたりすることがあります。これが長期使用時の耐久性の差につながります。
比較軸②:耐UV性能(1年後のベタつき・変色)
一番わかりやすい違いがこれです。安物は1年も経つと、表面がベタつき始めます。触ると手に黒い汚れがつく。さらに白いフェンダーが黄ばんでくる。
これは可塑剤(素材を柔らかくする添加剤)が溶け出している証拠で、このベタつきが船体に「黒い涙(バーコード汚れ)」として転写されます。
定番品は1年経っても触感が安定していて、アイ(穴)の部分もヨレにくい。紫外線による劣化スピードが明らかに遅いです。

比較軸③:アイ(穴)の強度
安価な製品は、アイ部分が別パーツとして後付けされている場合があります。これが弱点になり、強風時にアイが裂けたり、外れたりするリスクがあります。
ポリフォーム製のような一流品は、一体成型でアイまで作られているため、破断リスクが低い。ロープにかかる荷重を全体で分散できる設計になっています。
私が高い方を買うべきと思った瞬間
決定打は、船体に黒い涙(汚れ)がついたときです。
中性洗剤で落ちず、メラミンスポンジでゴシゴシ。それでもなかなか取れない。しかもメラミンスポンジはやりすぎるとFRPを傷める可能性があるため、目立たない場所で試してから…という慎重さが必要でした。
そのとき腹落ちしたのが、「フェンダーの差額 < 船体の手間とリスク」という計算です。数千円をケチって、船体側のダメージや手間が増えるなら、最初から信頼できるものを買ったほうが結果的に安上がりです。
船体の修理コストを考えると、ここは最初からベンチマークを買うのが結局安い。
信頼性で選ぶなら、世界標準のポリフォーム製フェンダーがおすすめです。
失敗しないフェンダー選び—サイズ表より大事な「3つの実測値」
①ボートの長さではなく「係留場所の環境」を測る
メーカーのサイズ推奨表は、あくまで一般的な目安です。実際には、係留場所の環境がフェンダーの必要サイズを決めます。
私が実測すべきだと痛感した3つの項目がこれです。
桟橋の高さと乾舷(船の水面からの高さ)の差
桟橋が高く、船の側面が低い場合、フェンダーが浮いてしまい、肝心の接触部分を守れないことがあります。逆に桟橋が低い場合は、フェンダーが桟橋の下に潜り込んでしまうリスクがあります。

隣の船(または桟橋の柱)との距離
距離が近い場合、小さすぎるフェンダーでは接触を防げません。逆に広すぎる場合は、大きなフェンダーは不要です。
係留場所の波の高さ(穏やかな湾内 vs 外海寄り)
波で船が上下すると、フェンダーが「当たってほしい場所」からズレます。私の係留場所も外海に近く、波が高い日はフェンダーが浮いて守れていない時間が出ました。
対処法は、本数を増やすこと。最低でも要所は2本重ね気味にする。高さを”低め”に合わせて上下の余裕を作る。可能ならカバーを付けて摩擦対策をする。
結局、「大きい1本」より「適所に複数本」が効きます。
②ロープを通す「アイ(穴)」の径とロープ太さの関係
フェンダー選びで意外と見落とされるのが、ロープとの適合性です。
例えばF-2のアイ径は23mmです。これに対して目安は10〜12mm前後のロープですが、ロープの種類・編み方で太さ感が変わるので、必ず”実際に通るか”で確認してください。太すぎると物理的に通りませんし、細すぎると抜けるリスクがあります。
一方、G-5はアイ径が19mmなので、ロープ太さは”通るか”を必ず事前確認してください。結構ここで詰みます。F-2より細めのロープ(8〜10mm程度)が適合しやすいですが、現物合わせが安全です。
私はここで一度やらかしています。フェンダーだけ買って、ロープを忘れたんです。結局、マリーナで慌てて買い足しました。
ロープ選びのポイントは3つ:
- アイ径に通る太さ(通らないと詰む)
- 濡れても扱いやすい太さ
- 結び直しが多いので、硬すぎないロープ
「太ければ安心」ではなく、通る太さが正義です。
③保管スペースの現実(膨らませたまま vs 空気抜き収納)
フェンダーの保管方法は、意外と悩ましい問題です。
メリット:
- すぐに使える
- エア漏れチェックが不要
デメリット:
- 収納場所を圧迫する
- 紫外線劣化が早い
私の場合、船内だとバウ側の物入れかシート下に保管していますが、膨らませたままだと正直邪魔です。「今日使わない分は空気を抜いて…」と思うものの、実際には面倒で膨らませっぱなしになりがち。
結果、紫外線で劣化も早くなるので、最近は最低限だけデッキ常備+予備は空気抜き保管に落ち着きました。
収納スペースに余裕がない場合は、空気抜きが可能なタイプを選ぶか、保管時は日陰に置くなどの工夫が必要です。
コンパクトで耐久性が高いバランス型なら:
実際に使って分かった「現場の3大トラブル」と解決策
トラブル①夜中の「キュキュッ」という摩擦音で眠れない
原因:フェンダーと船体の摩擦係数
夜中に「キュキュッ…」という音が鳴ると、地味にストレスで寝られません。これはフェンダーの表面(PVC)と船体(FRP)が擦れ合うことで発生する摩擦音です。特に波や風で船が揺れ続ける日は、この音が延々と続きます。
解決策:フェンダーカバーの装着
私も実際にカバーを使っていますが、音はかなり減りました。完全にゼロにはなりませんが、「耳につく不快音」が軽くなる感じです。
カバーはポリエステル素材が一般的で、摩擦音を吸収してくれます。また、船体への接触も柔らかくなるため、傷防止効果も期待できます。
応急処置:古いTシャツを巻く方法とリスク
応急的に古いTシャツを巻いたこともあります。最初は静かになるのですが、濡れると重くなってズレるし、結局汚れて片付けが面倒。長期的にはやっぱり専用品カバーが一番ラクでした。
トラブル②船体についた「黒い涙(バーコード汚れ)」
原因:安価なPVCフェンダーの可塑剤溶出・劣化
特に安いPVC系のフェンダーを使っていると、船体に黒い筋が出ることがあります。これは可塑剤(素材を柔らかくする添加剤)が溶け出して、船体に転写されたものです。
予防策:高品質フェンダー + カバー装着
予防は2つです。
- 定番品に替える(そもそも汚れが出にくい)
- カバーを付ける
汚れ落としに時間を使うより、最初から予防したほうが早いです。
除去方法
私はまず中性洗剤+スポンジを試し、それでもダメならメラミンスポンジを使いました。ただし、メラミンスポンジはやりすぎるとFRPを傷める可能性があるので、目立たない場所で試してからにしました。
アセトン系溶剤も選択肢の一つですが、素材や塗装によっては変色・艶落ちのリスクがあります。必ず目立たない場所でテストし、換気・手袋など安全対策のうえ自己責任でお願いします。FRP以外の素材には使用しないでください。
トラブル③空気の入れすぎで真夏に破裂寸前
原因:気温上昇による内圧膨張
真夏の経験ですが、朝ちょうどよく空気を入れたのに、昼に見たらパンパンで「これヤバいな」と焦ったことがあります。これは気温上昇によって内部の空気が膨張したためです(ボイル・シャルルの法則)。
適正空気圧の感覚的基準
私は圧力計ではなく、指で押して少し凹むくらいの感覚で調整しています。パンパンにしないのがコツです。
夏場は膨張するので少し弱め、冬場は硬くなるので少し多め。同じ”感覚”でも季節で状態が変わるため、定期的に触ってチェックしています。
- パンパンに張った状態
- 継ぎ目の白化(素材が引っ張られて薄くなっている)
このサインが出たら、速やかに空気を少し抜きましょう。
音と黒い涙が出てから買うより、”最初からセット”がストレス最小。
音と汚れを同時に防ぐ必須アイテム:
3秒で覚える「巻き結び」マニュアル
なぜ覚える必要があるか
フェンダーの取り付けで避けて通れないのが、ロープワークです。ただ、揺れる船上でスマホを操作して動画を見返すのは、正直現実的ではありません。
私も最初は動画で覚えようとしましたが、船上だと見返せなくて…結局、現場で何回も結び直して体で覚えました。先輩に一回見せてもらったのも大きかったです。
そのため、ここでは3ステップで理解できる「巻き結び(クローブヒッチ)」を紹介します。
巻き結び(クローブヒッチ)の3ステップ
ステップ1:ロープをレールに1周巻く
フェンダーのアイにロープを通し、船のレール(またはクリート)に1周巻きます。
ステップ2:もう1周巻いて、最初の巻きの下をくぐらせる
2周目を巻くとき、1周目の下にロープを通します。これが「クローブヒッチ」の核心部分です。
ステップ3:引っ張って締める
両端を引っ張って締めれば完成。長さ調整も簡単で、ほどくのもスムーズです。
なぜ巻き結びを推奨するのか
私が今、基本的に使っている結び方がこれです。理由は3つ:
- 早い
- 長さ調整しやすい
- ほどくのも簡単
風が強い日に限って手が焦って、結びが甘くてフェンダーがズルッと落ちる…あの瞬間は心臓に悪いです。巻き結びなら、慌てていても比較的ミスしにくい。「迷ったらこれ」になりました。
ラミネート保存を推奨
この結び方を印刷して、ラミネート加工しておくと便利です。防水で、現場に携帯できます。いざというときにポケットから取り出せる安心感は、意外と大きいものです。
おすすめボートフェンダー3選—用途別ベストバイ
ここからは、私が実際に使った経験と、リサーチを重ねた上で自信を持って推奨できる3つの製品を紹介します。
【定番・高耐久】Polyform Fシリーズ F-2
対象:20〜30ftクラスのメインフェンダー
Fシリーズは、世界標準の品質を持つポリフォーム社の代表モデルです。一体成型で肉厚設計。アイ(穴)まで一体で作られているため、破断リスクが低い。
私自身、F-2相当のモデルを使っていますが、満足度は9/10です。唯一のネックは価格ですが、船体を守る目的を考えれば、この投資は妥当だと感じています。
- サイズ:直径203mm × 長さ635mm
- アイ(ロープ穴)径:23mm
- カラー:ホワイト(他カラーあり)
注意点: 空気は入っていない状態で届くことが多いため、別途空気入れ(またはコンプレッサーのアダプタ)が必要です。また、海外発送の場合があるため、配送予定日の確認をおすすめします。
【コスパ・汎用性】Polyform Gシリーズ G-5
対象:マリーナ係留メイン、初めての一本
Gシリーズは、Fシリーズよりも軽量で、リブ(補強の縦溝)加工が入っているため転がりにくいのが特徴です。コストパフォーマンスと品質のバランスが良く、初心者への現実的な「最初の一本」として推奨しやすいモデルです。
私がG系を「次の候補」として検討した理由は、穏やかな湾内であれば十分な性能を持ちながら、価格が手頃だからです。
- サイズ:直径224mm × 長さ681mm
- アイ(ロープ穴)径:19mm
- 仕様:リブ(補強の縦溝)加工あり
注意点: G-5はアイ径が19mmなので、ロープ太さは”通るか”を必ず事前確認してください。F-2より細めのロープ(8〜10mm程度)が適合しやすいです。Fシリーズよりは肉厚が薄いため、過酷な外洋での使用よりはマリーナ係留向きです。
適用シーン: 穏やかな湾内、短時間の着岸補助。
【トラブル解決】Polyform フェンダーカバー F-2用
対象:音・汚れに悩む全オーナー
これは、フェンダー本体とセットで揃えるべき必須アイテムです。「夜、音がうるさくて眠れない」「船体にバーコード汚れがつく」という現場の悩みを、先回りして解決してくれます。
私が実際にカバーを使った満足度は8/10。洗う手間はありますが、音と汚れのストレスが減る効果を考えれば、十分に価値があります。
- 適合サイズ:F-2 / G-5 に対応
- 素材:ポリエステル(ループニット)
- カラー:ブラック(汚れが目立たない)
- 特徴:丸洗い可能
推奨カラー: 汚れが目立たない「ブラック」。白はすぐに汚れるため、現場的には黒またはネイビーが正解です。
次に買うならこれ
私が次に買うなら、メインはやっぱりF-2相当+カバーのセットです。理由は、「船体を守る目的」に対して、トラブル(音・汚れ)まで潰せるから。結果的にストレスが減ります。
信頼と実績で選ぶなら:
バランス重視なら:
セットで揃えて快適に:
フェンダーの寿命と交換サイン—「まだ使える」が危険な理由
フェンダーは消耗品です。しかし「まだ膨らんでるし…」と使い続けると、船体側に思わぬダメージを与えるリスクがあります。
交換サイン①:表面がベタつく
触ると手に黒い汚れがつく。これは可塑剤が溶け出している証拠で、船体汚れの原因そのものです。この状態で使い続けると、船体に「黒い涙」が転写されます。
交換サイン②:変色(白→黄ばみ)、ひび割れ
白いフェンダーが黄ばんでくる。表面に細かいひび割れが入る。これは紫外線劣化が進んでいるサインです。見た目だけでなく、強度も落ちています。
交換サイン③:空気が抜けやすくなる
以前は1シーズン持っていたのに、最近は数週間で空気が抜ける。これはバルブ劣化、または素材そのものの劣化です。
私が「そろそろ交換時期かも」と感じるサインは、この3つのどれかが出たときです。
「もったいない」で使い続けた結果のリスク
現在使用中のフェンダーは2〜3年目ですが、「まだ使える」で引っ張った結果、船体に汚れが出たり、空気抜けで不安になったりして交換しました。
フェンダー代をケチって、船体側にダメージが出たら本末転倒。船体の修理費用(塗装やゲルコート補修)は、フェンダー代の何倍もかかります。
フェンダーは「保険料」だと思って、定期的に更新するのが正解です。
定期交換で愛艇を守る:
まとめ:ボートフェンダーは「消耗品」ではなく「保険」
ここまで、私が実際に失敗し、学んだフェンダー選びのすべてをお伝えしてきました。最後に、フェンダー選びの3原則を再確認しましょう。
①サイズ表ではなく「係留環境」で選ぶ
ボートの長さだけで決めない。桟橋の高さ、波の高さ、隣の船との距離を実測する。現場の環境が、必要なサイズと本数を決めます。
②安物と一流品の「5年後のコスト差」を理解する
安価なノーブランド品は、最初は使えても1年後にベタつき、船体汚れの原因になります。数千円の差額をケチって、船体修理に数万円かかるなら、最初から信頼できるものを買ったほうが結果的に安上がりです。
③音・汚れの予防策(カバー)をセットで考える
フェンダー本体だけでなく、カバーまで含めて「フェンダーシステム」として考える。音と汚れのストレスを先回りして防ぐことが、快適な係留ライフにつながります。
失敗から学んだ教訓を一言で表すなら
「フェンダーはケチる場所ではなく、船体を守る最後の砦」
これが、私がこの記事を通じて最も伝えたいことです。
次のアクション:まずは係留場所の実測から
この記事を読んだ今日から、まずは係留場所の環境を実測してみてください。桟橋の高さ、波の状態、隣の船との距離。その数字が、あなたに本当に必要なフェンダーを教えてくれます。
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比較表:推奨フェンダー3製品の特徴まとめ
| 項目 | Polyform F-2 | Polyform G-5 | フェンダーカバー F-2用 |
|---|---|---|---|
| 用途 | 20〜30ftメインフェンダー | 初心者・マリーナ係留 | 音・汚れ対策 |
| サイズ | 直径203mm × 長さ635mm | 直径224mm × 長さ681mm | F-2/G-5対応 |
| アイ径 | 23mm | 19mm | – |
| 適合ロープ径目安 | 10〜12mm前後 | 8〜10mm程度 | – |
| 特徴 | 一体成型、肉厚設計 | リブ加工、軽量 | ポリエステル、丸洗い可 |
| 適用環境 | 一般的なマリーナ〜やや外海寄り | 穏やかな湾内 | 全環境(カバーとして) |
| 価格帯 | 高(品質重視) | 中(コスパ重視) | 低〜中(必須オプション) |
| 推奨カラー | ホワイト(他あり) | ホワイト(他あり) | ブラック(汚れ目立たず) |
| 注意点 | 空気別途注入、配送確認 | 肉厚はF-2より薄い、アイ径確認必須 | 洗濯の手間あり |
FAQ:ボートフェンダーのよくある質問
Q1. フェンダーのサイズは、ボートの長さだけで決めていいですか?
A. いいえ、ボートの長さは目安に過ぎません。係留場所の環境(桟橋の高さ、波の高さ、隣の船との距離)を実測し、それに基づいてサイズと本数を決める必要があります。
Q2. 安いノーブランド品と、ポリフォーム製品の違いは何ですか?
A. 主な違いは3つです。①肉厚と素材の均質性(押したときのムラ)、②耐UV性能(1年後のベタつき・変色)、③アイ(穴)の強度(一体成型 vs 別パーツ)。安価な製品は1年後にベタつきや船体汚れの原因になることが多いです。
Q3. フェンダーカバーは本当に必要ですか?
A. 音と汚れに悩んでいるなら、必須です。夜中の摩擦音(キュキュッ)や、船体への黒ずみ汚れを大幅に軽減します。洗濯の手間はありますが、ストレス軽減効果を考えれば十分に価値があります。
Q4. フェンダーの空気はどのくらい入れればいいですか?
A. 指で押して少し凹むくらいが適正です。パンパンに入れると、夏場の気温上昇で内圧が膨張し、破裂するリスクがあります。季節ごとに調整するのがおすすめです。
Q5. フェンダーの寿命はどのくらいですか?
A. 使用環境にもよりますが、一般的には2〜3年が目安です。表面がベタつく、変色する、空気が抜けやすくなる、のいずれかが出たら交換時期です。「まだ使える」で引っ張ると、船体側にダメージが出るリスクがあります。
Q6. ロープはどのくらいの太さを選べばいいですか?
A. フェンダーのアイ径に合わせて選びます。F-2(アイ径23mm)なら目安は10〜12mm前後、G-5(アイ径19mm)なら8〜10mm程度が適合しやすいです。ただし、ロープの種類・編み方で太さ感が変わるので、必ず”実際に通るか”で確認してください。
Q7. フェンダーの結び方でおすすめはありますか?
A. 「巻き結び(クローブヒッチ)」がおすすめです。早く結べて、長さ調整もしやすく、ほどくのも簡単。慌てているときでもミスしにくい結び方です。
Q8. 黒ずみ汚れ(黒い涙)がついてしまったら、どう落とせばいいですか?
A. まず中性洗剤+スポンジを試し、それでもダメならメラミンスポンジを使います。ただし、メラミンスポンジはFRPを傷める可能性があるため、目立たない場所で試してから使用してください。予防策として、高品質フェンダー+カバーの使用をおすすめします。

