【完全保存版】水上バイクの冬支度と楽しみ方|凍結防止メンテから冬用ウェアの選び方まで

水上バイク(ジェットスキー)のシーズンも一段落。「冬の間、愛艇をどうするか?」は、オーナーにとって毎年恒例の悩みではないでしょうか。

「春まで完全に冬眠させる」

「ドライスーツを着て冬の海を楽しむ」

どちらを選ぶにせよ、冬の管理方法ひとつで、水上バイクの寿命は数年単位で変わります。

この記事では、春に「エンジンがかからない!」「本体が割れている!」と泣かないための鉄壁の冬期メンテナンス(格納点検)の手順と、冬でも快適に乗るための装備選びについて、初心者にも分かりやすく解説します。

水上バイク、冬はどうする?「冬眠派」vs「乗る派」

水上バイクの冬の過ごし方は大きく2つに分かれます。まずはご自身のスタイルを確認しましょう。

• 11月〜3月頃までは乗らずに保管する。

必要なこと:徹底的な「格納点検」と「凍結防止対策」。これを怠ると、春に数十万円の修理費がかかることも。

• 冬こそ海が綺麗で波も穏やか。防寒対策をして楽しむ。

• 必要なこと:「ドライスーツ」などの重装備と、乗るたびの入念な塩抜き。

多くのオーナーは「冬眠派」かと思います。まずは、絶対に失敗できない冬眠メンテナンスから解説します。

【冬眠派必見】春に泣かないための「格納点検・メンテナンス」5選

冬の保管で最も怖いのは、寒さによる「凍結」と、長期間動かさないことによる「固着・劣化」です。

これが最も重要です。水上バイクのエンジン冷却水経路(水が通る道)には、真水洗浄をしても水が残ります。

もし冬の気温でその水が凍ると、氷の膨張力で金属製のエンジンブロックやマフラーが割れます。

対策:

• 陸上でエンジンを吹かしてしっかり水を飛ばす(空吹かしはマニュアル指定の時間内で!)。

• 寒冷地や心配な場合は、フラッシングキットを使って**不凍液(LLC)**を循環させ、内部の水をクーラントに入れ替えておくのが確実です。

「マイナス端子を外しておけばOK」と思っていませんか? 氷点下になる環境ではバッテリー自体の性能が劣化します。

対策:

• 船体からバッテリーを取り外す。

• 自宅の暖かい場所で保管する。

• 月に1回程度、専用の充電器(トリクル充電器など)で補充電を行う。

• ※これでバッテリーの寿命が1〜2年は伸びます。

ガソリンは数ヶ月放置すると酸化が進み、始動不良や燃料系トラブルの原因になります。

対策:

• ガソリン劣化防止剤(ワコーズのフューエルワンやスタビライザーなど)を給油口から入れる。

• 添加剤を行き渡らせるため、入れた後に少しエンジンを回す。

• タンクの状態: 結露によるサビを防ぐため、基本的には「満タン保管」が推奨されます(※保管場所の規定がある場合を除く)。

夏の間に溜まった塩分は、冬の湿気と反応して錆を加速させます。

対策:

• エンジンルーム内をソルトアウェイ(塩分除去剤)などで洗浄し、完全に乾燥させる。

• 金属部分には防錆潤滑剤(CRC 6-66やマリンガード)を吹き付けてコーティングする。

• シートは少し開けておくか、定期的に換気をしてカビを防ぐ。

船ばかり気にしがちですが、トレーラーも錆びます。特にハブベアリング(タイヤの軸)に水が入っていると、春に動かした瞬間に焼き付きます。

対策:

• グリスガンで新しいグリスを注入し、古いグリス(水が混じったもの)を押し出す。

• タイヤの空気圧を少し高めにしておく(長期間同じ位置で接地するため変形防止)。

【乗る派向け】極寒でも快適!冬のツーリング装備と注意点

「冬の水上バイクなんて修行でしょ?」と思われがちですが、実はベタ凪の日が多く、海水の透明度も最高。装備さえ整えれば、夏より快適というベテランも多いのです。

冬にウェットスーツは低体温症のリスクが高く非常に危険です。体が濡れない「ドライスーツ」が必須です。

選び方:

• 足首まで一体化しているタイプが基本。

• 中に着るインナー(フリースやヒートテック)で温度調節をします。

• 注意: トイレが大変なのがデメリットですが、最近は小用ファスナー付き(スモールジッパー)が主流です。

体はドライスーツで温かいですが、**指先は猛烈に冷えます。**指がかじかむとアクセルワークが雑になり危険です。

おすすめ:

• バイク用のハンドルカバー(ネオプレーン素材)を付けるだけでも天国です。

• 後付けのグリップヒーターがあれば、コタツに入っているような快適さです。

冬の海に落ちた場合、ドライスーツを着ていても顔や頭への「冷水ショック」は危険です。

鉄則:

• 単独航行は絶対に避ける。

• ライフジャケットは必ず着用(当たり前ですが)。

• スマホは防水ケースに入れて身につけておく(すぐに救助を呼べるように)。

プロに任せる?自分でやる?

ここまで読んで「面倒くさいな…」「失敗してエンジン壊したら怖いな」と思った方は、迷わず**ショップの「格納点検」**を利用しましょう。

• ショップ依頼の相場: 3万円〜5万円程度(オイル交換等含む場合も)

• エンジン載せ替えの相場: 50万円〜100万円以上

数万円をケチってエンジンを割ってしまっては本末転倒です。特に「水抜き」に自信がない初心者は、最初の冬だけでもプロに依頼することを強くおすすめします。

まとめ:冬の愛が、春の快走を生む

水上バイクは、車と違って「乗らないと壊れる」乗り物です。

冬の間、しっかりと手入れをしてあげることで、来シーズンの初滑りが最高のものになります。

• 乗らないなら 徹底した水抜きと防錆。

• 乗るなら 完全なドライスーツ装備と安全管理。

愛艇を大切にして、長くマリンライフを楽しみましょう!

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